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虎と月 (ミステリーYA!) 単行本 – 2009/2/3

4.0 5つ星のうち4.0 27個の評価

父は虎になった――。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。
しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。
父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。
父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波乱万丈にして、不思議な旅の始まりだった……。
中島敦『山月記』に想を得た、奇想天外な青春ミステリー。

商品の説明

著者について

「このミステリーがすごい!2009年版」で『ジョーカー・ゲーム』(角川書店)が第2位‼

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 理論社 (2009/2/3)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/2/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4652086318
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4652086315
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 27個の評価

著者について

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柳 広司
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1967年三重県生まれ。神戸大学法学部卒業。2001年『黄金の灰』でデビュー。同年『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。08年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『パルテノン』(ISBN-10:4408550078)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
27グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2009年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人のほぼ全員が、高校2年生で勉強する、中島敦「山月記」の世界に取材したミステリー(パロディ?)。

「山月記」のはじめの、李徴の人となりの説明に、

数年の後、貧窮に堪えず、妻子の衣食のために遂に節を屈して、再び東へ赴き、一地方官吏の職を奉ずることになった。

とありますが、その、李徴の子ども(少年)が、「父はなぜ虎になったのか」、この真相をつきとめる旅に出ます。その少年が知った真相とは。

「山月記」を学んだ方、すなわち日本人のほぼ全員が楽しめます。国民の必読書。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月4日に日本でレビュー済み
この頃過去の名作や著名人のパロディ小説にはまっている。中島京子さんの「イトウの恋」などがそれだ。
そんな中でも柳広司さんの「黄金の灰」は、シュリーマンという人物のチョイスや文体のテンポが自分にとって心地よかった。

そこで、大きな期待を持って読み始めた本書。
裏表紙の煽りにも促され読み進めるも、ストーリーや描写が軽い印象。
「まぁこれからだろう」と思っていたかわ、残り20ページほどになると、だんだんと「あれあれ、、、」と。

そして、そのまま読了。

ミステリとしてのロジックも目新しかった。
「山月記」というテーマも良かった。
ただ、「物足りなさ」をつくづく感じた。期待が大きかっただけに、少し違和感が残る。

次は、パロディ小説ではなく、ストレートな小説を試してみようか。
2013年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間性を広げるうえで大変ためになりました!やはり活字を読むのは大事ですんね!
2011年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんな感じ、他ではなかなか味わえませんよ〜。
ほろりとした甘酸っぱさにひたりつつ、
妙に哲学的な気分にもなれる、
・・・とにかく不思議な物語なんです。

ちなみに、“「山月記」の後日談”
っていう位置づけではあるけど、
世界観はまるでベツモノ。
「山月記」は人間のエゴとプライドみたいなものを深くえぐるような鋭さがあって、
その痛さが忘れられない読後感をもたらしてくれるけど、
こっちはファンタジーめいた少年の成長記、といった感じかな。
主人公の妙にドライな葛藤に共感しちゃって、
ラストではホロリとさせられました。

ただ、一見普通の「冒険成長モノ」なのに、
裏テーマを仕掛けてくるのが柳さんのすごいところ。

人間にとって”言葉”とは何なのか、
文字の力とはどれほどのものか。

これは、そんな深遠な問いを投げかけてくる奥深い物語でもあるのです。
ストーリーのカギを握るのもずばり「言葉の力」。

言葉は”ただそこにある”だけだけれど、
使う人によって輝きも鈍りもするということ、
世界の概念を作るのも、
人と人をつなぐのも”言葉”だけなんだということを、
改めて思い出しました。こんな感覚、高校生のとき以来だよ(笑)。

でも、難しい話は抜きにして、
読んだあとはどこかホンワカ、
大切な人にたまには「言葉」で思いを伝えてみるのもいいかナアとか、
ふとそんなふうにも思えたり。
摩訶不思議なあったかさに心が包まれる、
心に優しい一冊です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 中島敦の忘れがたい名品『山月記』をひとひねりして、虎になった父親の謎を解き明かそうと旅に出た十四歳の少年を主人公にした物語。『山月記』を何度も何度も読み返した著者ならでは。原点の雰囲気、味わいを生かしつつ、そこに一点、鮮やかな着想を加えて、これは実に面白いミステリ小説であるなあと魅了されました。

 なぜ、少年の父、李徴(りちょう)は虎と化したのか。この謎がするするっと解ける終盤の件りは、さながら魔法でも見るように秀逸。ああっ! と、思わず目が点、開いた口がふさがらない、素晴らしい場面でしたねぇ。この謎解きの妙。快哉を叫んで、部屋中ぐるぐると駆け回りたくなったくらいです。

 ちょっと気が早いけれど、来年の干支は「寅(虎)」。リドル・ストーリーの逸品「女か虎か」とともに、ミステリ・ファンは、本書もぜひ!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 中島敦という最高の素材、柳広司という一流のシェフ、それを使って作らせたのが、”お子様ランチ”とは!
 私は40年間中島敦を愛読しています。そして柳広司の「ジョーカー・ゲーム」シリーズのファンです。才能溢れる二人の作家を登用してこんな中途半端な作品を作らせた出版社、編集者の見識を疑います。
 万城目学は「悟浄出立」(cf「悟浄歎意」中島敦)を正攻法で記し、森見登美彦は自由奔放な発想で彼流の「山月記」を記しました。そして宮城谷昌光が「玉人」(cf「牛人」中島敦)を書き上げたように、柳広司にはもう一度本気で中島敦作品に挑んでもらいたいと祈念しています。また彼にリターンマッチの機会を与えるのが当時の編集者及び出版社の責務だと思います。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月10日に日本でレビュー済み
素晴らしい作品です。2時間で読めます。
私も著者と同じく、学生時代に書写をし、アラフィフの今でも、繰り返し読み、
小学生の息子にも読み聞かせています。風呂に風呂用書籍も買った程です。
最初は、原作通りの病的神経質なイメージと違い、違和感がありましたが、
李徴の妻のイメージを変えることで、大きく物語を作られていることに感心しました。
人によって確かに印象は変わりますよね。李徴ではなく実は、嫁さんが。。
本当に発想の転換です。漢文の知識もあるようで、勉強になり、楽しく読みました。
読後は、ほっこりした気持ちになります。子供にも読ませようと思います。
父親としても子供へのある意味、メッセージになる内容です。
森見某とは、全く違い、中島敦も喜んでいると思いますよ。
この本も、教科書の副読本になっても良いくらいです。久しぶりに感激しました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月7日に日本でレビュー済み
 中島敦「山月記」を下敷きとした冒険物語だ。
 「息子」が父親が虎になった理由を探し求めるストーリーで、そのなかでいろいろなひとたちと出会い、世の中の理不尽さや優しさを知っていく。
 しかし、正直に言っておもしろいとは思えなかった。全体的に薄味だし、物語の抽象度が高すぎて、イマイチ入り込めない。
 また、結末というか、トリックの部分も一般的ではない感じだし。
 2014年には文春文庫になっている。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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